セミナー・講演講師が会場で話す際の視線の動かし方
士業・専門家のトークスキルを磨いて売上向上につなげる、合同会社STYのアナウンサー堀江政史です。
アナウンサーとして、大人数の前で話す仕事をしていると、セミナーを始めようと思っている方から「広い会場ではどこを見るといいのですか?」と聞かれることがあります。
ポイントは、
・受講者の座る位置
・意欲の高さを意識する
ことにあるんですね。
Contents
セミナー・講演講師が会場で話す際の視線の動かし方
いきなりですが、この記事をご覧のあなたは、積極的に話を聞きたいセミナーだと、どのあたりに座りますか?
逆に、あまり関心がないけど、仕方なく話を聞きにきたセミナーだと、どのあたりに座りますか?
関心が高いと【前方に座る】、関心が低いと【後方に座る】
もちろん、セミナーの参加者全員があなたのファンで、関心の高いセミナーが理想ですが、依頼を受けたセミナーだと、大多数が関心の高い状態にならないこともあります。
自分からは行きたくないのに仕方なく…、といった参加者は、会場の後ろの座席に座る傾向が見て取れるんですね。
では、関心のある人とない人、どちらに向けて話をすると話す側の意欲が高まりますか?
もちろん、【関心のある人】ですよね。
関心のない人に視線をたくさん向けても、無反応だったり首をかしげたりと、話し手にとって気持ちが萎えるシーンが増えてしまいます。
緊張の中、セミナーや講演に臨むあなたには、ぜひ、前向きな気持ちのまま、舞台を進めてもらいたい。
そうした思いを持ちながら視線の動かし方をご紹介します。
セミナー・講演講師が会場で話す際、前方に座って意欲のある人に視線を多めに向ける
前方に座って意欲のある人に視線を多めに向けると、意欲のある人たちにとっては、自分たちに話しかけてくれているというイメージが生まれ学習意欲が高まります。
そうした反応を見ると、話す側も、しっかりやろうという気持ちが高まります。
大切な話を語りかけて「うんうん」とうなづいてくれたら、話を聞いてくれているんだなと感じますよね。
時には、反応を見ながら、丁寧に説明したり、時には、繰り返して説明したり。
それによって、参加者がセミナーの内容を理解し問題解決に結びついたらうれしいですよね。
こうした、うれしい出来事を積み重ねることが非常に重要で、次もセミナーを開こう、内容をブラッシュアップしようという前向きな気持ちにつながります。
ただ、後ろに座っている人にもせっかく来てもらったので何かしら持って帰ってもらいたいです。
疎外感を味わってほしくはないですよね。
セミナー・講演講師が会場で話す際はアルファベットの「Z」も意識する
そこで、前にいる人に話しかけるだけでなく、アルファベットの「Z」、または、「Z」を左右反転させた形に沿って目を動かし、会場全体を見るようにします。
後方に座っている人にも目を配ることで、参加者の満足度を少しでも高めます。
一気に視線を動かすことがあれば、時には、「Z」の形で視線を動かす際、何度か視線を止めて話すというように、変化を加えるのも1つの演出です。
こうやって、後ろに座っている人にも気を配り、学んでもらうことで、もしかしたら、その方の会社から相談事が出てくるかもしれません。
セミナー・講演講師が会場で話す際、たまには、演台から降りてみる
そして、会場内にスペースや通路があれば、視線を動かすだけでなく、たまには、演壇から降りてみます。
自分から動いていき、参加者の近くに立って話をするのも、演出の1つとして試してみてください。
後ろに座っている人もスピーカーが近くにくることで、刺激になることでしょう。
まとめ
ということで、今回は、広い会場での視線の動かし方についてお伝えしました。
日常生活で何気なく遠くを見ているときに、すっと、「Z」を描くようにして視線を動かしてみると練習になりますよ。