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高齢者を意識してゆっくりと話す力を身に着ける

士業・専門家のトークスキルを磨いて売上向上につなげる、合同会社STYのアナウンサー堀江政史です。

今回は、ゆっくりと話す大切さについてのお話とそのトレーニング方法についてです。

高齢者を相手にする場面を考える

セミナーや講演には、あなたの話を聞きたい、悩みを解決したいという方が参加しますよね。

その参加者に、悩みの解決につながる話をしっかり届けて、きちんと情報が伝われば、それまでの課題から解放されるかもしれません。

そうなれば、セミナー、講演の満足度は、グンと上がりますよね。

そのような状況に至るには、話す速度も、1つの要点になってきます。

ポイントは「高齢者を考えた話す速度を身に着ける」ことにあります。

日本では、総人口に対する65歳以上の人口の割合が、2010年に23.0%に達し、超高齢社会に突入しました。

年齢を重ねると、耳から入ってくる情報をきちんと認識するため、若いころと比べると、時間がかかるのは仕方のないことです。

そこで、自分のしゃべりやすい速度だからといって、早いペースでしゃべったら、情報がきちんと届かないでしょう。

今後も、高齢者の割合が高まる見込みだという状況もあります。

だから、テレビやラジオでは、ゆっくりと話すことが求められるのですね。

これは、セミナーや講演にも当てはまることです。

若い世代も参加するでしょうが、ゆっくり話せば、年齢が上の層でも下の層でも、しっかりと聞き取れる状況に近づけます。

また、初めて耳にする内容ですと、理解が追い付かないかもしれません。

そこに加えて、早口で進行してしまうと、解釈できないまま時間が過ぎてしまいます。

さらに、早口になってしまうと、噛んでしまったり、焦りにつながったりと、話す側にとって副作用が生じるおそれがあります。

それならば、ゆっくり話して理解してもらい、しっかりした話し手として見てもらったほうがいいとは思いませんか?

「初めて聞いた内容だけど、わかりやすかったです!」

「大勢の前で堂々と話せるなんて、しっかりしていますね!」

というような、うれしい反応をもらうようになるかもしれません。

そうした満足度の高い理想的な状態になりたいので、ゆっくりと話すことを意識してほしいのです。

アナウンサーも、基本はゆっくり話すことが求められる

ところで、アナウンサーというとゆっくり話すのとは逆の、「早口言葉が得意」というイメージがあります。

私も、「競馬の実況をしています」と、自己紹介すると、「あの早口のやつですよね」と、短距離戦や直線の実況部分を思い浮かべる人もいらっしゃいます。

たしかに、早口言葉は、かなり練習しましたし、早口でしゃべっても間違えないスキルを、トレーニングで身に着けていきます。

状況に従って早口をこなすことはアナウンサーの聞かせどころかもしれません。

でも、なぜ、早口言葉を練習するんでしょう?

それは、「時間内に収めるため」なんですね。

テレビもラジオも、番組の時間は決められています。

例えば、14時55分00秒にニュースコーナーが始まり、14時58分00秒からCMに入るとします。

この時間は、原則、変更することができません。

事前に決まっていたニュースを放送するのであれば、時間通りに進めることができます。

ちなみに、アナウンサーのニュース原稿には、ここまで進んだら●分●●秒、次にここまで進んだら▼分▼▼秒、といったように、リアルタイムの目安も細かく書き込んであります。

これに従って進めていれば、時間内に収まらない、なんてことはないわけです。

ただ、そこに、緊急のニュースが入ったり現場からの中継が入ったりすると、予定の進行時間にズレが生じます。

それでも、アナウンサーは、きっちりと時間内に収めないと、不体裁になってしまうわけです。

そこで、時間内に収めるため、早口でも間違えずにしゃべれるよう早口言葉を練習するわけです。

では、普段から早口でしゃべるのかというと、まったく逆です。

基本は「ゆっくり話す」ように指導されます。

その理由は、先ほども挙げた「超高齢社会」にあります。

カメラの向こう側、マイクの向こう側には、自分たちのおじいちゃん、おばあちゃんが座っているかもしれない。

その人たちに向けて、しっかりと聞き取ってもらえるよう、ゆっくり話すことが求められます。

ゆっくり話す練習方法に早口言葉を使う

どこか矛盾しているかもしれませんが、ここには、「早口だから間違えやすい、それならば、ゆっくりしゃべってみよう」という意味が込められています。

例えば、

・生麦 生米 生卵

・赤巻紙 青巻紙 黄巻紙

といった、早口言葉の代表例がありますよね。

この早口言葉を

・早口

・ゆっくり

の2つのペースでしゃべてみます。

↓↓録音内容ここから↓↓

生麦 生米 生卵、

生麦 生米 生卵、

生麦 生米 生卵、

赤巻紙 青巻紙 黄巻紙、

赤巻紙 青巻紙 黄巻紙、

赤巻紙 青巻紙 黄巻紙。

↑↑ここまで↑↑

ひとまず、途中で噛んでもかまいませんので、それぞれ録音します。

ちなみに、昔は、録音となると、マイクやカセットテープが必要でしたが、いまではスマホやデジカメで簡単に収録することができます。

では、2つを録音して、聞き比べてみましょう。

録音した自分の声を初めて聞く場合は、違和感に驚くと思いますが、そこは、がまんをお願いします。

さて、早口とゆっくり、どちらが聞き取りやすかったですか?

また、あなたは、早口とゆっくり、どちらが話しやすかったですか?

ゆっくりのほうが、聞き取りやすいく、話しやすい、ですよね。

この聞き取りやすさが「参加者の理解度」、話しやすさが「話し手の自信」につながってきます。

同じようなことは、1分程度の自己紹介にも関わってきて、1度、原稿を作ったら声に出してみます。

まずは、特に意識せずにしゃべってみる。

次に、意識してゆっくりとしゃべってみる。

話す速度を、ゆっくりに変えてあげると聞き取りやすい自己紹介に変わりますよ。

慣れてくれば、ゆっくり話す力が身についてくるので、特に意識せずにしゃべるという最初の手間は、省けます。

まとめ

ということで、今回は、話す速度に注目しました。

ゆっくり話すことで、話しやすさ・聞きやすさにどのような変化があるかを、感じ取ってみてくださいね。

まずは、「生麦・生米・生卵」や「赤巻紙・青巻紙・黄巻紙」の繰り返しで、練習するといいと思います。

自分で原稿を作って読み上げて練習するとなると、その原稿を考える、書き出すという時間が必要になってきますので、「生麦・生米・生卵」や「赤巻紙・青巻紙・黄巻紙」など、すでに知られている早口言葉を、題材に使ってみてくださいね。

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合同会社STY 堀江政史

合同会社STY 堀江政史

合同会社STYのスタッフでアナウンサーの堀江政史です。自らの経験をもとに士業・専門家のトークスキルを高め、メディア出演&活用を支援し、社会的信頼の上昇や集客力・営業力の強化につなげる活動を行っています。

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