通る声や響く声を身に着ける!アナウンサーが実践するボイストレーニングとは
士業・専門家のトークスキルを磨いて売上向上につなげる、合同会社STYのアナウンサー堀江政史です。
今回は、広い会場の一番後ろまで届くような通る声、響く声の身に着け方についてお伝えします。
ポイントは、腹筋を活用する【ハラハリ】です。
Contents
通る声や響く声を身に着けるためのボイストレーニング「ハラハリ」とは何か
ハラハリは、「はっ!はっ!はっ!」と瞬間的に腹筋に力を入れて声を出す練習です。
漢字で書くと、腹張り(はらはり)。
腹筋の力を利用して、声を押し出すイメージです。
アナウンサーのボイストレーニングの1つでして、声が漏れないスタジオの中で、毎日のように取り組んでいました。
通る声や響く声を身に着けるためのボイストレーニング「ハラハリ」の練習方法とは
1:げんこつを作って、みぞおちから、拳1つ分、下を軽く押す。
2:腹筋を使って、げんこつを押し出す。
3:次に息を短く連続して、「すっ、すっ、すっ」と吐き、げんこつを押し出す。
4:最後に「はっ、はっ、はっ」と声を出して、げんこつを押し出す。
といった流れです。
これを繰り返すと、腹筋を使って声を出すイメージをつかむことができるんですね。
実際に、このハラハリを教えたことがありまして、受けた方は、自分の声の変化に驚いていました。
ここまで出るんだと、自信をお持ちになっていましたよ。
通る声や響く声を身に着けるためのボイストレーニング「ハラハリ」を繰り返すとどのような変化が現れるか
この腹筋を使った発声を身につけると、賑やかな中でも声が通るようになり、より遠くまで声を飛ばすことができるようになります。
結果、ボソボソとした聞き取りにくい声の悩みの改善につながります。
そして、セミナーや講演にお越しの方々へ、きちんと情報を届けることができ、満足度が上がるという流れです。
最終的には、参加した人の悩みが解決し、笑顔が増えるとうれしいですよね!
その他、どのような現象が起きたか、実例を1つ、ご紹介します。
自由が丘、夜のファストフード店。
お仕事のお相手と軽い食事をしながら、打ち合わせをしておりました。
店内は、高校生や大学生など若い世代が大勢、集まっています。
あちらこちらで、大きな声で楽しそうに会話をしています。
そんなとき、試しに、「実は、こんなことがあったんです」と放送で使うような声を発したら、店内が、一瞬、シーンとしました。
賑やかなフロアの全体に声が届き、皆さん、私の声にびっくりして会話が止まったようです。
通る声は、賑やかな中でも、しっかりと把握できるくらい明瞭な音として届きます。
他にも、アナウンサーだからこそ、賑わう居酒屋店内で、店員さんを呼ぶという大事な仕事(笑)もあります。
これって、ファストフード店での出来事のように、アナウンサーの声が非常に通りやすく、ガヤガヤしていても、店員さんに声が届きやすいからこそ、なんですね。
おかげで、アナウンサーのひそひそ話は、声を小さくしても、周りに聞こえてしまいます。
もはや、ひそひそでも何でもない!なんてこともあるんですよ。
通る声や響く声を身に着けるためのボイストレーニング「ハラハリ」を繰り返すとセミナーや講演に効果絶大
話をセミナーや講演に置き換えてみますね。
もしかしたら、セミナーや講演の会場に、マイクがないかもしれません。
このような場合、ぼそぼそっとした声ですと、後ろに座っている人まで声が届かないおそれが十分にあります。
実は、前に座っていても、声が届いていない、なんていうことも…。
日常生活の中で、目の前にいる人に話したにも関わらず「え?何か言った?」と、よく聞き直されるのと同じような状況です。
だからこそ、セミナーに参加した人へ、しっかりと情報を届けるには、通る声を身に着けるといいんですね。
通る声を身に着けないと、もったいないです。
通る声や響く声を身に着けるためのボイストレーニング「ハラハリ」についてのまとめ
ということで、今回は、通る声を身に着ける練習方法を【ハラハリ】をご紹介しました。
ちなみに、自宅で練習する際には、息だけでも構いません。
どこの腹筋が、どのように動くのかを感じ取ってもらえれば、それだけでもバッチリです!
それでは!